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所在地・連絡先

旭 小 学 校
〒402-0014 山梨県都留市朝日馬場544番地
電話: 0554-48-2008(代表)
FAX: 0554-48-2771
asahis@school.tsuru.jp

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パーソナルツール

ムササビの保護活動

ムササビが自由に空を飛んで、山のえさ場まで行ける日をめざして

~先輩から受け継ぐムササビの保護活動~

 

ムササビ2     ムササビ     ムササビ3

1.はじめに

旭小学校は、都留市の南東部に位置し、東は秋山村、南を道志村に隣接した人口1102人の地区です。この地域は、周りを山に囲まれ、秋山村と都留市内を結ぶ県道を中心に村落が点在しています。南西から朝日川、北西から大平川が流れ交わる三角州の台地に学校があります。田畑には猪よけの柵が幾重にも囲み、大平川には、ヤマメなどの魚が泳ぎ、朝日川には、毎年、蛍が飛び交う豊かな自然が残っている地域です。この地の歴史は古く、小学校の校舎は縄文時代の尾咲原遺跡の上に立ち、建設地から土器類が数多く発見され、敷地内には竪穴住居が復元されています。学校の南西には民家と道路を挟んでムササビの住んでいる石船神社の森があります。豊かな自然に恵まれた地域ではありますが、人間が知らずにムササビの生活圏を脅かしてきました。そのため、旭小学校では、21年前からムササビの保護活動に取り組んできました。

 

2.ムササビの保護活動が始まった経緯

昭和58年(1983年)の2月に都留文科大学の動物学教室の今泉吉晴先生と学生が旭小学校で「ムササビ教室」を開きました。そこで初めて、石船神社にムササビがいることと大平川の工事の時、クヌギや栗などの木が60本切られ、ムササビが餌場にいけなく困っていることを知りました。 石船神社には御神木のケヤキの大木が数本ありますが、大平川の工事後、そのケヤキの芽をムササビが食べて枯らしてしまうので、一時は消防団が放水して追い出そうとしたこともありました。 当時の旭小学校の児童が、その話を聞いて、児童会で「ムササビにおいしいものを食べさてあげたい。ぼくたちのできることで、ムササビを救おう。」と決め、全校児童で活動してきたことにより、今日まで21年間続く取り組みとなっています。

 

3.保護活動のねらい

ムササビの保護活動を通して、自然を慈しみ、他者を思いやる心を育てることをねらいとしています。そのために、・石船神社のムササビが自由に空を飛んで、森の餌場までいける日を目指して保護活動を続けています。・旭小学校の保護活動が毎年続くように上級生から下級生に伝えていきます。これらのねらいを達成するために次のような活動をしています。

 

4.保護活動の内容

(1)ムササビの餌やり
①昭和58年(1983年) 10月4日、6年生が初めてムササビに餌やりを始めました。11月7日、ムササビが初めて餌台にやってきてドングリを食べるようになりました。どんな餌をよく食べるか、試行錯誤を繰り返す中で、ムササビがドングリを好むことがわかりました。ムササビがドングリの餌を食べるようになり、ケヤキの小枝が落ちる数が大幅に減ってきました。

②昭和59年  ムササビに子どもが生まれました。餌台を3カ所に増やしました。
③昭和60年 ムササビの餌やりやドングリ拾い、ムササビ観察会などの保護活動の骨格ができました。
④平成6年(1994年)  6年生中心の餌やりから全校児童による縦割り班の餌やりになりました。
⑤平成15年  5月2日の児童総会で餌よりの方法が提案・決定され、全校児童の総意で始まりました。  全校児童の縦割り班の当番(10人)が、週1回交代で餌やりをします。毎週火曜日に、3キログラムのドングリをバケツに入れ、シラカシに設置した高さ4メートルぐらいのはしごを登り、餌台にドングリを置いてきます。


(2)ドングリ拾い
 昭和60年からムササビにやる餌を集めるためドングリ拾いを始めました。この年は、バスで市内の宝鉱山へドングリを拾いに行きました。  今年度は、5・6年生が、忍野村にある富士湧水の里水族館周辺からドングリを32キログラム、3・4年生が遠足で行った金川の森公園でドングリを15キログラム、1・2年生が学校付近の山などでドングリを10キログラム拾いました。合計57キログラムになりましたが、年間160キログラムのドングリが必要になるため、まだ十分でありません。幸い、新聞などでムササビの保護活動の様子が紹介され、全国からドングリが届いています。全校児童も家族で出かけたときに、親子でドングリを拾い集めています。


(3)ドングリの木の植樹
 平成13年、大月林務事務所の方をお迎えし、学校の向かいにある山の斜面に、クヌギなどのドングリの実のなる木を30本植えました。 今年は、シラカシ5本、アラカシ5本、クヌギ3本、コナラ3本を6年生の児童が植えました。 毎年、PTA環境美化作業があり、植林した苗木の下草刈り作業を保護者・教職員・6年児童が協力して行っています。 このほかにも、「ムササビと森を守る会」(会長 中川雄三氏)やボランティア団体「芙蓉の会」が大平川の土手を中心に20年前から植林をしています。


(4)ムササビ観察会
 20年前から旭小学校の6年生を中心にムササビ観察会が始まりました。昭和61年2月7日には、6年生と5年生がムササビの合同観察会を石船神社で開催しました。この日の観察会でムササビが5匹いることを確認しました。 10年前から親子ムササビ観察会になり、今に至っています。今年度は11月28日にムササビの理解と保護を目的に親子ムササビ観察会を実施する予定です。


(5)ホームページを活用しての保護運動
 ムササビの保護活動の様子を本校のホームページで紹介しています。特に餌になるドングリを集めることは大変ですので、ドングリのお願いをしているところです。


(6)親子環境学習会
  昭和58年(1983年)2月に「ムササビ教室」を実施しました。全校児童を対象とした初めての学習会です。10年前から「親子環境学習会」に名称がかわり、親子で環境について考える学習会になりましたが、ここ数年、ムササビをはじめとする地域の生き物について学習しています。

6.保護活動の成果

・ムササビへの理解が深まり、ムササビの保護に対して保護者や地域の方が積極的に関わりを持つようになりました。
・教科書、テレビ、新聞などでムササビの保護活動のことを取り上げていただいたため、餌のドングリを全国から送っていただいています。ムササビとの共生を目指している私たちの保護活動が旭小学校だけの取り組みではなく、全国の多くの方から支えていることを思うととてもうれしく暖かな気持ちになります。
・御神木も枯れることなく、ムササビと共生できることがわかりました。

7.今後の課題

ムササビの餌やりを始めて21年になります。そのため、餌やりがマンネリ化になり、形だけを追わないように気をつけています。そのようにならないためにも親子環境学習会、ムササビ観察会などの活動を通して、何のためにしているのか確認しながら後輩に伝えていきたいと考えています。

(2003年12月1日 全国野生生物保護実績発表大会発表内容より)

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